スペインのスーパーマーケット事情【日本のチェーン店がスペインに進出するには?】
ヨーロッパの中でもスペインは一年を通して暖かい気候で、太陽のように陽気な国民性と言われています。
そんなスペインですが、実はスーパーマーケット天国と言われるほどに、多種多様なスーパーマーケットが軒を連ねています。
今回はスペインの最新スーパーマーケット事情を詳しくお話していきます。
スペインのスーパーマーケット事情
日本でも生活に欠かせないスーパーマーケットですが、海外でもそれは同じです。私たちも海外でお土産を探すとき、現地の人が日常的に食べているものを探しにスーパーマーケットに行くこともあるでしょう。
実はスペインという国は、スーパーマーケットが多い特徴があります。その中でもトップ3はメルカドナ・カルフール・リディルの3社です。
2021年時点でトップシェアを誇るメルカドナは、1654の店舗を持ちます。隣国のポルトガルにも進出している老舗ブランドです。日本食が置いてあるので日本人にとって頼れるスーパーでもあります。
シェア2位のカルフールはフランス資本で、大型スーパーや通常のスーパー、日本のコンビニエンスストア的位置づけの3形態で営業しています。
3位のリディルはドイツ資本で、ときどき日本食フェアが開催されることもありスペイン在住日本人の強い味方です。
こんな特徴がある
実は紹介した3社に加えてトップ5までのシェアを合計しても、スペインのスーパーマーケットの50%ほどなのです。
残り50%はというと、スペインの各地方に根付いた数多くのチェーン店が占めています。
スペインは国土が広く北東はフランス、西にポルトガル、南にアフリカ大陸を望み、地域により国民の気質や使う言語が異なっています。
そういった経緯から、各地域にその地特有のチェーン店があります。地元産の食物を販売する活気あふれるプライベートブランドが、スペインのスーパーマーケット業界でシェアを伸ばしているのです。
日本が進出するには?
食料自給率が高いスペインだからこそ、地元の食物を売る地元資本のスーパーが数多く存在するのでしょう。そこに日本のスーパーマーケットチェーン店はどのようにして参入できるのでしょうか。
スペイン人の特徴として、食に関して保守的な一面があります。そのため日本食を前面に押し出した日本のチェーン店の営業は苦戦をしいられるでしょう。
単独での参入では受け入れられづらい可能性が高いです。スペイン人が普段買い物するスーパーに日本食が置いてあれば、手に取りやすいと考えられます。したがって、スペインの既存のチェーン店のネットワークに加わる形で参入するのが得策かもしれません。