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シニア層に売れるパッケージデザインのポイント

先にも述べた通り、売れるパッケージは商品自体の特性やターゲットにより大きく変わります。

さて内閣府が発表した「令和2年版高齢社会白書」によると2020年、65歳以上の高齢者は3,589万人。総人口に占める高齢化率は28.4%となりました。そして今から14年後の2036年、日本の高齢化率は33.3%で実に3人に1人が高齢者となると予測しています。日本は既に高齢化社会を迎えており、自然とシニア層を意識した商品が増えつつあります。

そこでここでは、ターゲットに合わせたパッケージ作りの例としてシニア層に向けたデザインのポイントをご紹介します。

わかりやすいメッセージを基本に

パッケージ袋にメッセージを入れる場合、分かりやすく簡潔なメッセージを基本としましょう。特に価格帯が安価な商品の場合、直球でないキャッチコピーやデザインは大多数のシニア層には全く響かない恐れがあるためです。

ただしターゲットが限られている場合はこの限りでない場合もあります。

シニア向けの配色を考慮する

私たちの視力は年齢と共に低下することが分かっています。文字が霞んだり重なったり見え難くなったりと老眼症状が顕著になります。

従ってシニア向けの配色は黄色や灰色等のはっきりしない色を避けましょう。コントラストがはっきりした配色が好ましいです。

文字のフォントや大きさに配慮する

シニア向け商品のパッケージデザインは文字のフォントや大きさに気を付ける必要があります。具体的に配慮するポイントは3つあります。

  • 文字フォントは明朝体より、ゴシック体を選びましょう。
  • 横文字は見えづらく、分かりづらいことが多いため、極力避けて日本語で表現するようにしましょう。
  • 文字サイズは通常サイズの1.5倍から2倍にしてシニア層でもすっと読み取れる文字サイズにしましょう。