スポーツビジネス

野球業界におけるビジネス戦略とは?成功例とともに紹介

日本ではさまざまなプロスポーツがありますが、なかでも人々の関心が高いスポーツはプロ野球ではないでしょうか。プロ野球は昭和時代から続く伝統あるスポーツですが、そこにはさまざまなビジネス戦略が隠されています。ここでは、野球業界におけるビジネス戦略についてと、球団の成功例について解説をしていきます。

野球業界におけるビジネス戦略とは?

野球業界のビジネス戦略についてですが、各球団は共通して、「収入を増やすこと」、「

支出を減らすこと」を命題にし、事業を行っています。

プロ野球の各球団の主な収入源は、球場のチケット販売や球団のグッズ販売、広告料、テレビ放映権料などがあります。

一方主な支出として、球場の使用料や球場の維持費、管理費に加え、選手の年俸や選手をサポートするための費用などがあります。

このように球団は、常に収入と支出を意識し事業を展開しなければなりません。また、野球業界において成功をおさめるためには、いかにファン数を増やせるかがカギとなります。そのためには、試合で活躍するスター選手の存在も欠かせません。

野球業界においてのビジネス成功例

プロ野球の球団はさまざまなビジネス戦略を展開し、事業を大きくしたいと考えていますが、ここでは、広島東洋カープと福岡ソフトバンクホークスの成功例についてみていきます。

*広島東洋カープ

広島東洋カープは、広島市民にとって古くから親しみのある球団でした。広島カープは、ファミリー戦略に目をつけ、旧広島市民球場から現在のマツダスタジアムに変わったことも相まって、「カープ女子」という女性ファンを創出することにも成功しました。

マツダスタジアムでは、多くのファミリー層に野球観戦を楽しんでもらえるように、砂かぶりシートや、BBQができるシートなど、これまでのスタジアムではなかった特別なシートを用意することで、スタジアムに多くのファンを呼び込むことに成功しています。

*福岡ソフトバンクホークス

福岡ソフトバンクホークスは、合理的なビジネスを展開し、赤字だった事業を一挙に黒字転換させることに成功しました。特筆すべきは、球場の使用料で、これまで年間50億円もの費用を払っていたヤフオクドームを買収することで、大胆なコストカットが実現。さらに、試合がない日程では、アーティストなどのコンサート会場として球場を貸すビジネスを展開することで、球場の使用料も得ることに成功しています。

まとめ

野球業界においては、各プロ野球の球団は事業を成功させようと、試行錯誤しさまざまな施策に取り組んでいます。野球はテレビで見るという時代は終わりつつあるなか、野球業界における事業を発展させていくためには、各球団はこれからこれまでとは違う新しい視点をもってビジネス戦略を考えていかなければならないでしょう。